長安寺本堂

精霊棚のまつり方

TOPIC

数年前、お初盆のお宅に伺ったときのことです。キュウリの馬、ナスの牛の隣に小さな飛行機のおもちゃが置かれていました。何だろうと思ってながめていると、家の方が小さなお子さんを見ながら教えてくれました。 「おばあちゃんには飛行機で帰ってきてもらいたい、ってこの子が置いたんですよ」 私はそのとき、お盆の飾りやお供えは、ただ「お盆だから」するものではなく、亡くなられた方に対する「想い」が形になったものなのだ、と改めて教えられた気がしました。 お盆の支度で大事なことは、大切なお客さまをお迎えするように、「いますがごとく」お迎えすることです。想いをこめて精霊棚をととのえましょう。 まつり方は、その地域によって異なりますので、詳しくは菩提寺のご住職にお訊ね下さい。ここでは一例をご紹介します。 精霊棚は仏壇の正面に設けます。棚の四方に若竹を立て縄をめぐらして、ホオズキや枝豆など季節のものを飾ります。 棚の上には真菰を編んだものを敷き、お位牌の手前に、茶湯器、ろうそく立て、花立て、香炉などを並べます。 そして、お霊膳、季節の野菜や果物、お菓子、そうめんなどをお供えし、キュウリの馬とナスの牛を置きます。さらに、ミソハギの花を添えた浄水や、キュウリとナスを刻んで洗米に混ぜた「水の子」をお供えすると、より丁寧でしょう。

静岡県 長興寺住職 森田勝准

 

水面に映ゆる灯明に

永き安寧願いこめ

精霊送る盂蘭盆会

尊き法要に仏道を知る

(盂蘭盆御和讃第三番)

 

http://chouanji.main.jp/

長安寺連絡先